もう1度原点に戻って!外反母趾って何?原因編 (靴)
簡単に言うと、足の親指が変形して外側(小指側)に曲がる病気のことです。
この曲がりがひどくなると、痛くて普通の靴が履けなくなったり、ひどくなると足全体に変形が進んで、偏平足になったりするのです。
また、恐ろしいことに(!)外反母趾はあるところまで進行すると、ヒールやサンダルをはかなくても、歩くだけで進行してしまいます。
……というわけで、外反母趾気味のあなた!
いまから自分の足を良く知って、慎重な靴選びをして外反母趾にならないように、またこれ以上進行させないようにしましょう。
別に靴だけが原因ではありません!これは1つの原因しかないのですが・・・
現代において靴が大きな原因になっていることはいうまでもありません
他にもいくつかの原因があります。
性別
身もふたもないけれど、女の人は関節がやわらかく、また比較的筋力がないので、簡単に曲がりやすいと言われています。
体質
必ずしも家族が外反母趾だからといって自分もなるわけではありませんが、骨格的には足が平らで親指が長いひとや、関節がやわらかい人も要注意と考えられます。
靴(もう1度くわしく・・・)
先の細い靴、ヒールの高い靴、長時間立ち仕事、これに思い当たる人は要注意ですよ。
もう一回見てみると、「女の人」「体質」「靴」・・・。自分でどうにかなるのは靴ぐらいですね。それでは、次は靴の選び方を考えてみましょう。
よく、「先の細い靴を履くと外反母趾になる」といいますが、これは半分間違いで半分ほんと。正確には「先の細いハイヒール」です。
先の細い靴で指先を無理にしめつけて靴に入れようとすることによって、親指が曲がりますが、さらに5センチ以上のハイヒールだと、足が前に滑ってさらに足が靴に押し付けられるのです。
ではヒールの選び方を伝授
ハイヒールはできるだけ、TPOに応じて履く。
たとえば、通勤はコンフォートシューズで、会社に行ったらナースサンダルに履き替えて、アフターファイブのいいレストランでのデートの時だけこそっとヒールをもっていくなど、履き替える手間をおしまないことが重要。
靴の選び方
それでも、やっぱりある程度のヒールのある靴は履きたいという方への注意点をまとめてみました。
ハイヒールの選び方のポイント12か条
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ヒールは低め(できれば3cm以下高くても5cm)を選ぶ
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高いヒールなら、ある程度太さのあるものを選ぶ
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靴の中張りの材質をチェックして足が前に滑りにくいものを選ぶ
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かかとから土踏まずまでのかたちがしっかりしてるものを選ぶ
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足首ストラップつきを選ぶ
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靴の甲の部分が足の指より深いものを選ぶ
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夜選ぶ。(夕方は足は0.5cmむくんで大きくなる)
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三角形よりはスクエア型
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ぴったりしたウイズを選ぶ
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足の指がパタパタ動く
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革がやわらかくて、親指の付け根に縫い目がない
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靴の先端が中指寄りよりは親指寄りの方がよい
(ウイズとは親指と小指の付け根をむすんだ辺りの足の周りの長さ。これがゆるくてもきつくてもだめ。理想はウイズがぴったりでその先の足の指がパタパタ動くこと)
いくつかの原因はあってこれが幾つか重なり外反母趾が出てきます。
ひごろからできることを実践していきましょうね。
当院では靴の選び方や歩き方 バランスの取り方なども指導させていただいています。
外反母趾は進行性です!これをそのままにしていると体までも悪くなってしまいます。