子どもの足を守ってほしい 外反母趾とスポーツ障害

[2020年08月15日(土)] カテゴリ: 外反母趾外反母趾と運動

現代の子供についてはかわいそうだなぁと思う時があります。

学校が終わると友達とはスマホ、ゲームをして遊ぶコミュニケーションの取り方や塾や習い事へ通うなど外で遊ぶ機会が減れば「地面を足で接する機会」が減っていると身に染みて感じます。

体力をつけるためにスポーツをやる子供もいるでしょう。スポーツをする子どもさんが来店した時にはすでに外反母趾、巻き爪になっていたということもあります。

今回はスポーツをされるお子さまの保護者さんも知ってほしい「子どもの足を守ってほしい外反母趾とスポーツ障害」についてお伝えします。

スポーツ障害とは

スポーツをする人が「ひざ・足のトラブルが起こりやすいケガ」には色々な要因があります。練習のやりすぎ、体の一部分を使いすぎるなどによって特定の部位が徐々にダメージを受け、痛みが起こってしまうことです。

同じ動作を何度も繰り返すことが起因となります。

成長期の子ども、体力が急激に落ちやすくなった加齢の方、スポーツプレイできる体力がある成人など様々です。

スポーツ障害の種類

筋・腱について

アキレス腱炎、ジャンパー膝、野球肘があります。同じ動作を繰り返すことによって腱、筋や靭帯に痛みや腫れなどがおこります。

骨・関節について

オスグッド病、疲労骨折など。外反母趾、巻き爪などの足に関するトラブルについても同じことがいえます。オスグッド病は子どもの成長期に多く、骨と筋の成長時にバランスが崩れてしまい、骨が引っ張られて出てきてしまうような成長障害です。

スポーツ動作について

同じスポーツを長期間行うと、同じフォームでラクになるのですが日頃からの使い過ぎやクセにより使い方次第でトラブルを招くことがあります。

スポーツ動作に特異的であり,一動作に原因が求められ、加わる衝撃要因として運動の量と質の掛算からなる運動強度、体重、重力の加わる地面の性状があり、衝撃吸収要因として, 筋肉の柔軟性, 筋力をはじめとするコンディションニング、シューズ、ラケ ッ ト,、ボール などの用具、フォーム、上下肢の骨格形態をはじめとするアライメントなどがある。

 (出典)スポーツと鍼灸 スポーツ外傷・障害 横江清司

実際訪れた外反母趾のお客様(12歳:はなちゃん)

小さいころからバレエをしていて練習中痛くなる。我慢しながらしていて自分から病院へ行きたいとお母さんに話す。練習中、歩行時に痛みを生じる。子どもにしては外反母趾が進んでいてトゥシューズを履くせいかハンマードゥー気味で第4趾にして圧迫できるタコのような状態で皮膚が固くなっている。

(感想)

全体的に母趾とそのほかの趾間も広がり地面に足趾がつくような状態でしたが、母趾の角度もまっすぐな状態になりました。ハンマートウも少し改善されよい状態に変化したが外反母趾に比べて時間がかかるので通院していき症状を改善していきたい。

足がひらいて地面にしっかりひっつく感じがする。母趾も痛くなく足がらくになって歩きやすくなった。プリマドンナ目指して頑張ります。

※「免責事項」こちら掲載された事例やお客様の体験談は個人の感想や成果によるもので万人への効果を保証するものでないことご理解ください。施術による効果には個人差があります

保護者など大人が子どもの足を見守る

1.子どもが足の事で何か言ってきたときはほっておかない

スポーツをやっている子どもさんがいて足の事まで認識できないかもしれません。

「足が何かへん」「足がいたい」と言ってきたときは何等か足に異変を感じた体と思いますのでぜひ気にして子どもさんの足をみてください。

靴が小さかった、足にマメができている、足の形が何となく違うなど何等か変化を発見できるかもしれません。

保護者の方が子どもの足の事は知っておいて欲しいのです。スポーツ障害になった期間、子どもはスポーツができないし選手として試合も出ることができません。

2.スポーツの指導者も子どもの足を理解する

スポーツ障害が起こってしまうという理解は子どもがスポーツをやっているのであれば保護者だけでなくスポーツを指導する方も知識として必要です。

そして子どもが思いっきりプレイできるようにケガを防ぐためにも「ただケガには気をつけなさい」「体幹運動が必要だから」とただ伝えるだけでなく「なぜ必要なのか」をきちんと伝えられたらベストかもしれません。

3.プレイすることよりまずは基本的なことを伝える

プレイする上での技術は試合や練習中に学び身に着けることができます。

子どもがスポーツをやる上で大人が身に着けさせることが必要なのはスポーツする上での基本的なこと。相手へのマナー、スポーツマインド、ケガに悩まされない知識、正しい歩き方・立ち方・姿勢の指導などを頭や体で子どもに身に着けさせていく方が先決かもしれません。

 

まとめ

今回は子どもの足を保護者が守ってほしいスポーツ障害のことについてお伝えしました。

スポーツ障害が発生するのは子どもの成長以外でも日常行う正しくない歩き方、立ち方、姿勢も影響している可能性があるのではないかと思います。

今後 姿勢、歩き方、立ち方を子ども向けに開催できればと思っています。


通院回数目安
地域別来院割合詳細データ
茨木市23%
高槻市11%
吹田市10%
大阪市16%
枚方市6%
その他大阪府19%
兵庫県3%
滋賀県4%
京都府3%
奈良県2%
福井県1%
石川県1%