外反母趾対策になる足袋の効果とは
数年前テレビドラマで放映された「陸王」ご存知でしょうか。
老舗足袋メーカーが足袋型のランニングシューズを作るために奮闘するストーリーです。
それから「足袋」が注目され、スポーツメーカーから足袋型スポーツシューズ販売
されました。そして足袋は外反母趾対策にも期待ができるということです。
今回は「外反母趾対策になる足袋の効果とは」についてお伝えします。
足袋を履くことのメリット
足袋は自然と足の指で地面を掴みながら歩ける構造になっていることから、
足の筋力をアップさせる効果があるといわれています。
さらには湾曲した親指が他の指と離されるため、
外反母趾を未然に防ぐことが期待されています。
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外反母趾の対策
足の指が広がるので、歩行の際に足の指でしっかりと地面を掴むようになります。
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冷えと血流の流れを良くする
足の間の付け根は「八風」と呼ばれる冷え性のツボがあります。
足袋型の靴下はこのツボを刺激します。足先が二つにしか分かれていないため、足先に入る力がバラつきがなく一部に集中するためよりツボが押しやすくなります。
足の裏にあるツポを歩くことで何度も押され足袋が刺激するので、体温があがり脳にも刺激され足の冷えや血流もよくなるからです。
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自然と背筋がのびる
足指(拇趾)に力が入り、重心位置が体の中心にくるようになります。
それに伴って自然と背筋が伸び、姿勢もよくなります。
つま先が2つに分かれていることで指それぞれの力が散漫することなく、
人間本来の歩き方である土踏まずを使った歩行がしやすくなりやすくなります。
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足汗や足の臭いを減らす
靴下を履いていると1日に汗をかいて蒸れることがあります。
この汗が指の間にたまり、密閉され高温になるとさらに靴の中でも不快な感じになります。
しっかり汗を吸収し、指同士がくっつかない状態だと足の清潔感という意味でも効果があります。
足袋の構造
地下足袋は足先が親指と中指の間で2つに分かれる独特の形状をした履物。
つま先が2つに分かれていることで足の指をしっかり使った歩行ができ、
歩けば歩くほど足の指の力が強化されると言われています。
指で踏ん張ると身体の重心が真ん中にくるようになり、
それに伴って姿勢もよくなるそうです。
足袋を履くことで正しい歩行ができ、足指が強化されたり、
ツボへの程よい刺激で自律神経も整えられるそうです。
足袋の歴史
足袋には色々諸説がありますが、足袋の始まりは平安時代ごろに伝わり現在に至っています。
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平安時代
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5世紀に中国から日本に「しとうず」という履物伝わった
履いた後に足首のところを紐で結ぶというものでした。
平安以前は現代のスリッポンのような「浅沓(あさぐつ)」やブーツ状の「かの沓(かのくつ)」が
着用されていたため、その下に履く靴下のような役割として用いられました。
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平安時代に入ると礼服や朝服の着用時に履いた
階級別に綾絹、練絹、麻など足袋は生地別で分けられていました。
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山家(やまが)といわれた猟師の履き物
猿や熊、鹿などの毛皮を履き物にし、指先に股をつけた「毛足袋」を履いており、
後世の足袋の原型となったとする説もあります。
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江戸時代
靴下ではなく足袋を履いていたが、それはもっぱら寒さしのぎの場合であって、庶民は病気でないかぎり裸足の生活が日常でした。
足袋は贅沢な履物で、多くの人々は裸足で下駄や草履などを履いていたし、
裸足で外を歩くことも珍しくなかったようです。
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明治時代
明治34年(1901)5月29日、警視庁は裸足禁止令を出しています。
ペストの流行を危惧し、衛生を考えた上での対策だったそうです。
明治時代になっても街中を裸足で歩く者がそれほどいたということがわかります。
外反母趾になってしまってからの靴下
5本指靴下、足袋など外反母趾になってからの靴下選びは本当に困ると思います。
外反母趾になってから5本指、足袋などを履きそれが良くなるかは結果的にわかりません。
外反母趾がひどくなる前、未然に外反母趾にならない対策として着用するのは良いと思います。
外反母趾になってしまった時、正しい歩き方・エクササイズなどの生活習慣を変える方が最も大切です。
「外反母趾対策になる足袋の効果とは」についてお伝えしました。
今日本人が着物を着たり、健康のために5本指や足袋の靴下を履くことがあります。
種類もファッション性を重視したものが多くお好みで選ぶことができます。
健康のために履くことも、日本の文化を引き継ぐためにという意味でも
足袋をはくことも良いのではと思います。
ぜひ今後日常履く履物として足袋にも注目をしてみてくださいね。