ホーマン体操
外反母趾になる原因として足指周辺の筋力が弱い、ということがあります。
そのため、外反母趾になる前の予防として、または外反母趾になってしまってもその改善の方法として、
外反母趾エクササイズを行うことがた~いへん有効です。
外反母趾エクササイズとは、親指のつけねの関節を動かしてほぐすことと、母趾外転筋の筋力強化です。
親指のつけねの関節を動かすことは、親指が小指側に曲がって固まってしまう(拘縮)の予防になります。入浴時などに、
親指をつかんで内側に押したり外側に少し引いたりして足指を動かし、ほぐすことを習慣にしてください。
また、母趾外転筋の筋力強化エクササイズには、「ホーマン体操」があります。次のように行ないます。
【ホーマン体操のやり方】
① 幅のあるゴムバンドで、長さは手から足までの倍の長さのものを用意しましょう(なければ普通の紐でも可)
② 自分の親指に合わせた輪をゴムバンドに作ります。
③ 足を伸ばして座り、足裏の内側を両足でくっつけましょう
④ ゴムバンドを足の親指にひっかけます。
⑤ ④の状態のまま、足先を両方外側に回します。足先が外側に行った時、
ゴムバンドの反発で内側に引っ張られる状態になるので、外反に効果があります。
この状態で、5~10秒停止させ、足が矯正できたらゆるめて元に戻す。
この作業を30回/1セットとして、1日に3セットは行いましょう。
当然のことですが、毎日行うことで、外反母趾を少しずつ改善させていくもので、外反母趾というのはただ普通に歩いているだけでもその症状は進行していく
非常に怖いものですから、根気強く継続していくことをお勧めします。
ただし、このホーマン体操は、重症になっている外反母趾の方や関節を動かすと痛みがある人には向きません。かえって悪くなる危険があります。関節に痛みがあるようならやらないでくださいね。
効果的なのは、血行が良くリラックスしているお風呂上がりです。寝る前の習慣にしていくと良い結果がでますよ。