外反母趾と姿勢
[2013年11月21日(木)] カテゴリ:
外反母趾になると、姿勢がどうしても悪くなります。外反母趾の恐いところは、足だけではなく、症状が全身に及ぶところです。
足の重心がかかとに移ってしまい、その結果「前かがみになって猫背になる」、「がに股歩きになる」など、姿勢が悪くなってしまうのです。
「背中が丸い、猫背の人」や「首が前に落ちている人」はほとんどの場合、外反母趾や指上げのクセがあり、足裏が不安定になっています。
そのため、靴やパンプスが脱げないように、指を上げてロックして歩く悪い癖がついています。
指を上げて歩くと重心がかかとへかかり、後ろに倒れるので、バランスを取ろうと本能的に背中を丸くしたり、首を前に落としたりするのです。
そうなるのは、人間は重力とのバランスを効率的に保つことを優先している結果なのです。
裸足で生活する国の人たちや足指を使い踏ん張って歩いている人に、猫背はまずいません。
外反母趾になると、その痛みや足の骨格の変形により、歩く時にバランスが崩れ、さらに外反母趾が進行するという悪循環にはまってしまいます。
また、外反母趾の影響で姿勢の悪い状態が続けば、体の軸がずれることもあります。そうなると、脊椎から頭までの神経を圧迫してしまい、頸椎にも影響を与えます。そのことが頭痛やめまい、腰痛、体の冷え、倦怠感などのいろいろな症状を引き起こすのです。
外反母趾は突発的に起こるものではなく、少しずつ進行していき、なるべく早期のうちに進行を予防する事が大切です。