外反母趾にならないために!重要な足裏アーチについて
外反母趾にならない、外反母趾を防ぐ方法はまずわたしたちの足裏アーチが重要となります。
足裏アーチがちゃんと機能しなくなるのは合わない靴を履く、正しくない立ち方・歩き方・姿勢をすることなどが原因となります。
今回は「外反母趾にならないために重要な足裏アーチについて」についてお伝えします。外反母趾にならないためにも足裏のアーチの機能をぜひ理解して頂ければと思います。
足裏アーチにについて
足裏は親指の付け根、小指の付け根、かかと、この3点に重心を置き、つないだ所に程よいアーチを作っています。足裏のアーチが崩れるとまず足・脚が疲れやすく、むくみやすくなるのです。外反母趾の人はこのアーチがつぶれている人がほとんどです。
縦内側アーチ
親指とかかとをつなげている所で「内側縦アーチ」と呼ばれ、一般的に土踏まずといわれている箇所になります。
・縦内側アーチ(土踏まず)の低下
土踏まずがつぶれてしまうと土踏まずがない状態になるので「扁平足(へんぺいそく)」になります。足が疲れやすくなり長時間立てない、長時間歩けない、足裏やふくらはぎなどに痛みを感じます。偏平足になると体重の重みが親指に偏ると外反母趾や巻き爪を併発してしまう場合があります。
外側縦アーチ
小指からかかとをつないだ「外側縦アーチ」と呼ばれるところは外側に倒れ込まないようにアーチで支えています。
・外側縦アーチの低下
左右のバランスが悪くかかとが外側に倒れやすくなります。
クッション機能(衝撃を吸収し疲れやすくなる)やポンプ機能(血行不良を起こしむくみや冷えやすくなる)がうまく機能ができなくなります
横アーチ
親指と小指をつないだ指の付け根の「横アーチ」は、歩くたびに関節が当たって痛くならないようにアーチで盛り上げている箇所です。
・横アーチの低下
親指から小指の横幅が広がる「開張足(かいちょうそく)」になります。
横幅が広がり足指のつけ根周辺に力がかかるので、タコやウオノメができやすくなります。また皮膚が固くなると靴下と床との摩擦が大きくなり、靴下に穴があきやすくなります。
開張足が進むと、腱(けん)が足指を引っ張る方向が変わるため、併発して外反母趾や巻き爪になることがあります。
3本の弓状アーチの形成について
縦内側アーチ・外側縦アーチ・横アーチこの3本のアーチが程よく弓状に形成されていることが重要です。足裏のアーチが崩れると足・脚が疲れやすく、むくみやすくなり、さらに悪化すると外反母趾になってしまう可能性もあります。
足は第2の心臓と呼ばれているからこそ大切です。
足裏アーチ構成について
日本の歴史をさかのぼります。
昔樹上で生活していた頃は、足には土踏まずはありませんでした。それが、地上に降り土を踏む生活を始めると、チンパンジーなどの4足歩行から歩行効率の良い直立二足歩行を始めました。そこから土踏まずが形成され、歩行するためにできた足の基本の型がアーチ構造です。
足裏アーチを構成しているのは主に骨・筋肉・靭帯です。アーチを支える役割は、受動的には靭帯、能動的に筋肉が担っています。
受け止める(受動)役割の靭帯は、骨と骨をバラバラにならないようにくっつけて常にアーチを支える存在です。能動的に支える筋肉は足を持ち上げある役割をします。靭帯だけでは支えきれないときにサポートするサブというイメージです。
足裏アーチは靭帯でバラバラにならないよう固定された、アーチ型の骨組み構造のことです。このアーチが崩れると靭帯が伸びたり、ゆるくなるとアーチ型の骨組み構造が破綻し歩きにくくなります。
男性は靭帯の強度が女性よりも圧倒的に強いので、比較的足の悩みが少ないのです。
言い換えると足の剛性(強度)の弱く、筋肉が弱りこんにゃくのように足がやわらかくなった状態の足は偏平足や開張足になりやすいので注意が必要です。
まとめ
足裏アーチをつぶしてしまうことはわたしたちの足をますます悪化させてしまい外反母趾になってしまう原因を自然に作ってしまいます。
足裏アーチをつぶさないためには足にあった靴を選ぶ、普段から正しい歩き方、立ち方、姿勢をすること、足を鍛えるために足指エクササイズするなど普段から足裏のアーチをつぶさないために心がけてみてくださいね。