欧米諸国と日本との外反母趾の考え方について
足がズキズキして耐えられない、足先が変形しているように感じるなど足の悩みやトラブルで来られる方はさまざまです。
小学生のお子さんも来られることがあり、外反母趾は年代を問わない現代病の一つとなりました。
最近では女性雑誌、テレビ番組で特集されるなどで外反母趾が知られるようになりました。
しかし、日本では外反母趾が増えているにも関わらずまだ足の病気について認知は少ないように感じます。反対に靴を履く習慣が昔からある欧米では外反母趾になることはあるのでしょうか。
今回は「欧米諸国と日本との外反母趾の考え方について」お伝えします。
欧米人が四六時中靴を履く習慣とは
日本では外で靴、家ではだし、スリッパを履く習慣があります。
しかし欧米では海外ドラマや映画を観ていると家・外でも四六時中靴を履いているイメージを思い浮かべると思います。実際のところ欧米以外の国以外でも家で靴を履いた状態でいるのは生活習慣、宗教、気候などに要因もあるようです。
諸外国では靴のまま家ですごすのか
アメリカでは眠る・お風呂に入る以外は土足で、くつろぐ体勢でも靴を履く習慣があるようです。ドイツは家でも足裏を見せることはタブーとされていて基本土足です。韓国、カナダ、アラスカなどでは靴を脱ぐ習慣があります。但し最近ではその国が必ず土足の習慣でいなきゃいけないという縛りはなく各家庭で違ってきています。
欧米人は四六時中靴を履いているけど外反母趾にならないのか
欧米人は1日のうちほぼ土足なのに外反母趾になることはないのかという疑問が出てくるかと思います。しかし外反母趾で悩むアメリカの女優さんやセレブもいます。
■パリスヒルトン・・・足の親指に突起が。中指、薬指が丸まっているように見える。
(出典)https://matome.naver.jp/odai/2141035872112631001
■ナオミ・キャンベル・・・左足の親指がくの形に曲がっている。外反母趾かも??
(出典)大好きハリウッド http://wildmelanie.blog66.fc2.com/blog-entry-2125.html
欧米人は外反母趾をどうやってなおしているのか
欧米では靴を履く習慣があるのに外反母趾になったとあまり聞きません。
アメリカではポダイアトリー(足病学)という足について専門医学があり、足の専門医もいて、足科という専門の科が病院にあるのです。
ポダイアトリー(足病学)とは
日本では足の悩みやトラブルをみてもらえる医療機関は少なく、特に足科はあまりみかけません。ボダイアストリーは足病学、ボダイアトリストは足学専門の先生です。
普通にアメリでは足専門の科があるのでみてもらうことが可能です。
ちなみに足専門医になるには日本では不可能で海外に行き、学校・経験を積まなければなりません。
日本では昔から外反母趾など足の病気になることが少なかったので特に足を専門とした病院はなく必要を感じられなかったようです。しかし今では靴を履く生活が定着し、足の病気を抱えている人が多いのが現状で足専門でみてもらえるところが必要とされています。
靴を履く習慣になった日本
日本では江戸時代までは草履や下駄などが主流でした。
足先が固定されず細身にかたどられない、はだしでいることも多いので足の病気になることはありませんでした。しかし、明治時代となり諸外国との貿易で西洋文化が取り入れられてから日本人も靴をはくようになりました。
といっても靴を履く習慣が定着しても昔のまま足が病気になることはないだろうと思われているからです。
靴をはく習慣が増えたからこそ足を気にすることが大切
外反母趾・巻き爪・タコ・ウオノメなど足の病気は沢山あります。
しかし症状が深刻化するまでは特に足について気を配ることはあまりないと思います。
女性に多いといわれる外反母趾は最近では子供、男性と世代や年齢を問わず増えています。
子どもが外反母趾になり、そのまま放置して大人になった時にさらにひどい状態となり取り返しのつかないことになってしまう場合があります。
今後将来足の病気を減らすために必要なこと
世代を問わず外反母趾が増えていくなかで、足の病気をもっと知ってもらう機会が必要と感じています。足のことをネット発信、施術に来られた方に話をしますがまだまだ足の病気の怖さは伝えきれていません。
足が病気になり深刻化する怖さ、子どもの足トラブルを防ぐ方法を保護者に知ってもらう、足の病気と他の病気が合併症として現れる可能性があることなど。本当に足について沢山伝わっていないことがあります。
外反母趾を施術する一人として、外反母趾以外にも足の健康についてブログ、youtube以外に講演やメディアでも伝える活動を増やしていくつもりです。
ぜひ足の健康について意識をして日々すごしてみてくださいね。