外反母趾は痛いから曲がるのか!曲がってくるから痛いのか!さあどっち?
「先生!外反母趾の痛みは親指が曲がってくるから痛いのか、痛いから曲がってくるのかどっちなんですか?」患者さんからよく質問をうけます。
当院ではこう答えています・・・
「痛いから曲がってくるんですよ!痛いと体のいろんなところがかばうので、親指を使わなくなってしまうんです。」
「使わなくなった親指はどんどん退化してしまって外に曲がってくるんですよ。」
親指の付け根に痛みがある時は、今、まさに曲がるときであり、進行しようとする時期なのです。
治療は、早ければ早いほど痛みも早く取れ、何より変形を最小限に食い止めることができるんです。
でもあまり痛くないと等閑にしてしまって「まあいいや〜まだ我慢できる!あんまり痛くないしまだ大丈夫だわ! 」
この間にどんどん進行していくんです。外反母趾は進行していく症状で決して勝手に良くなったりしません!
人によっては痛みの後1~2カ月で急に骨が出っ張ったり、曲がったりします。
当院の患者さんで10日で曲がってしまった方がいます。
外反母趾は曲がる時が痛い時でもあるのです。
また、痛みが軽く慢性的な場合でも、我慢して2~3年放っておくと、親指の付け根の骨が出っ張ったり、親指が曲がったりしますが、痛みだけは自然となくなってきます。
外反母趾は痛くなったり、なんとなく痛みが楽になったり・・・これを繰り返しながら長い年月をかけて徐々に出張ってきます。
気づいた時には・・・
外反母趾だけではなく内反小趾や浮き指、巻き爪なども併発している場合もたくさんあるんです。
自分の足をよく見てくださいね。症状が2つ3つ増えていませんか?
そして更に足だけの問題に止まらず、膝・腰・首など身体の上部にも2次的な障害を発症させてしまうのです。
外反母趾は「痛い時が曲がるとき」ということを知っておいてください。
それ以上ひどくしないで最小限に食い止めることができるのですから、是非、身体のサインをしっかり受け止めて対処してほしいのです。
痛い時が曲がる時!
そのままにしておくと、どんどん進行していく症状です。少しでも早く治療を開始すると治る症状です。
放っておくと寝たきりになってしまうこともあります。
まずは足をしっかり観察して、今自分の足がどんな状態か把握することがたいせつです。決して治療を遅らせたり、諦めたりしないでください。