糖尿病と外反母趾との関係性は?
糖尿病になり合併症で外反母趾になりひどくなった場合、下肢切断をしないといけない聞いたことがありませんか。
外反母趾だけで一生足を使い歩けなくなるということがあるのです。
その場合としては外反母趾の場合だと足指が壊疽(えそ)状態になったときが多いようです。
壊疽(えそ)とはある部位が壊死(えし)状態で感染症などを受け悪化ししてしまうことをいいます。
将来車いす生活をしたくない、寝たきりになりたくない、介護生活は送りたくない、自分の子どもから世話にはなりたくないなど。
誰かに介護援助してもらわないで一人で元気に健やかにいたいと望んでいても、反対に誰かに介助してもらわないと生活が出来ない状態になることがあるかもしれません。
今回は現代病の一つといわれる「糖尿病と外反母趾との関係性」についてお伝えします。
糖尿病とは??
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。
また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)
(引用)国立国際医療研究センター糖尿病情報センター
日本で糖尿病になった人数調査
2016年「国民健康・栄養調査」によると、糖尿病は1000万人上回り、糖尿病予備軍は約1000万人いるといわれています。
「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、12.1%であり、男女別にみると男性 16.3%、女性 9.3%である。「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合は 12.1%であり、男女別にみると男性12.2%、女性 12.1%である
(出典)糖尿病ネットワーク https://dm-net.co.jp/calendar/2017/027369.php
「糖尿病が強く疑われる者」は約 1,000 万人と推計され、平成9年以降増加している。また、「糖尿病の可能性を否定できない者」も約 1,000 万人と推計され、平成9年以降増加していたが、平成 19 年以降減少している。
(出典)糖尿病ネットワーク https://dm-net.co.jp/calendar/2017/027369.php
外反母趾と糖尿病と何が関係あるのか。
糖尿病になると合併症を引き起こすものとして神経障害があります。
大体は足のトラブルが起きると足がズキズキします。しかし糖尿病で足のトラブルを抱えている人の中にはズキズキの感覚が感じられなくなります。
足の状態がよくなるのでなく感染症を起こすと一気にリスクが高まります。それにより糖尿病の合併症で足を切断するということもあり得るということなのです。
他に糖尿病と足の血管障害、感染症との関係
糖尿病になると血の流れが悪くなることがあります。
ケガややけどをしたとき回復、きれいになるまでに時間がかかります。
その間、細菌感染がおこりやすくなります。
また水虫など足の感染症にかかりやすく、通常よりすぐには良くなりません。
乾燥した足からひび割れを起こしキズ口から細菌感染した場合も気をつける必要があります。
糖尿病の方は特に足の状態を確認することが必要
下肢切断を避け、足の健康を保つためにも毎日足の状態を確認することが重要です。
足は第2の心臓といわれ、わたしたちのカラダを支える大切な部位です。
外反母趾、巻き爪、水虫などの感染症、ケガややけどから避けるためにも足を清潔に保ち、足トラブルを防ぐ対策が必要です。
今回は糖尿病と外反母趾との関係をお伝えしました。
糖尿病と自分とは関係ないし特に知らなくても大丈夫かなぁと安心してしまうより現代病はいずれ自分の身にも降りかかるかもしれないと危機感を感じ、日々の生活を改めなおすなど健康のために対策をしていく必要があると思います。
ぜひカラダや足の健康に気遣って大切にしてくださいね。