【足事典】外反母趾は手術すれば治るのか?
外反母趾は手術でしか治せない?
外反母趾は進行する足の病気です
少し足の親指が曲がっているかも・・・?
ちょっと足の親指が痛い・・・でも今日は歩き過ぎたから
何日かしたら痛みもマシだから、大丈夫。
なんて、外反母趾予備軍や初期症状の方が
予防や治療もなく放置していると、外反母趾はどんどん進行していきます!
ひどくなって、足の親指が「くの字」に変形し、かなりの痛みが伴いだして
「手術しなければいけないの?」と不安になる人も多いようです。
では、ほんとうに外反母趾は手術で治るのでしょうか?
手術療法でしか治せないのでしょうか?
外反母趾の手術とは?
外反母趾の手術を選択するその前に・・・
外反母趾の手術方法はいろいろあり、術式は100通り以上あるとも言われています。
それだけ術式があるということは、外反母趾の症状もそれぞれで
手術だけで治すのは難しということも言えるでしょう。
また、どの方法によっても入院が必要になり、仕事や学校を休む必要があります。
一般的な手術の方法は、骨切りして矯正する方法で、
手術には全身麻酔か下半身麻酔で行われます。
術後は個人差はありますが、2~3ヶ月で歩けるようになり軽作業も可能です。
しかし、その間は、職種によっては仕事に色々な負担がかかったり、
学校生活や普段の生活でも色々制限されることもあるでしょう。
また、、手術費用、入院費用なども必要となり、
一般的に片足で20~30万円、両足だとさらに10万円以上かかり、
その後の通院費など、かなりの諸経費の負担も考えられます。
また、人によっては術後にも痛みやしびれなども伴うので、
外反母趾の手術には、
多くの社会的・精神的リスクを伴うことも考えなければなりません。
さて、このようなリスクを伴う手術を行って、外反母趾は完治するのでしょうか?
手術だけでは外反母趾は再発する!
外反母趾の手術だけでは、根本的治療にならない
外反母趾とは・・・
「指が曲がる」だけではなく、
深刻な足の病気なのです。
外反母趾が進行し、痛みがひどくなり、歩行さえも困難になってきた場合
最終的に手術療法を選択しなければいけない場合や
治療方法として手術を選択するのもひとつではありますが・・・
外反母趾の手術を行い、曲がった足の指がきれいになり痛みから解放されたとしても
外反母趾の状態で均衡を保っていたバランスが逆に崩れてしまって
かえって歩きづらくなったりなどという場合もあります。
それだけに、外反母趾の治療として手術療法を選択するのは
とても慎重に行わなければならない選択肢なのです。
「なぜ?外反母趾になったのか?」
この部分を解決(治療)しないと、
外反母趾は必ずと言ってもいいほど再発してしまいます。
痛い思いをして・・・
色々な負担を伴って・・・
手術をしても再発してしまえば
手術は成功したとは言えず、
外反母趾が治ったとは言えません。
では、なぜ外反母趾の手術をしても再発をしてしまうのでしょうか?
外反母趾の根治とは?
外反母趾の治療は手術だけではない
外反母趾の手術は、曲がった足の指を矯正することはできても
外反母趾になった根本的原因を改善しなければ、根治できません。
・足のアーチの崩れ
・足(足指)の筋力低下
・悪い歩き方(姿勢)
・間違った靴選び
これらの要因をひとつひとつ改善していくことが大切です。
手術療法を選ぶ前に・・・
手術をしなければいけないほど外反母趾がひどくなる前に・・・
外反母趾の根本的要因の改善に取り組むことが重要です。
外反母趾の要因改善(保存療法)
外反母趾は、原因を改善すれば治ります!
外反母趾予備軍や症状が軽度の人は
早めの予防と要因の改善はとても重要です。
中度の人でも、歩き方の改善などの要因改善(保存療法)で
足指の変形をくいとめ、症状の進行を防ぎます。
症状が重度の人も、根気よく続けていくことで
痛みの改善など症状の緩和が期待できます。
外反母趾の主な保存療法
①インソールによるアーチのサポート
②テーピングや専用グッズによる筋力サポート
③マッサージや運動療法による足の強化
④歩き方・姿勢の改善
⑤自分にあった靴選び・靴ひもの結び方の改善
いずれも、症状が軽度の場合はセルフケアでも大丈夫ですが
中度~重度の人は、治療法によっては逆効果になってしまうこともあるので
一度、専門医の診察を受け、適切な治療方法の選択が早期治療につながります。
外反母趾の手術を選択する前に、あなたが出来る事はたくさんあります!