歩き方のクセ
<歩き方のクセ> 「ある一定の部分(親指の付け根)に集中して負担をかけ続けている歩き方のクセを持っている人」は、外反母趾になりやすいと考えられています。
足に不自然な体重の偏りを繰り返すうちに症状は徐々に進行し、自然に治ることはありません。悪化すると最終的には病院での外科手術が必要になることもあります。
外反母趾の人は足裏の親指付け根に負担をかけた歩き方をしているため、その付近に「タコ」ができている例が多く見られます。
<足指の形> 足裏の親指に負担がかかる歩き方をしている人は、親指が中指より長い場合が多いようです。
足指の形態は主に次の3種類に分けられます。
1.エジプト型・・・親指が一番長いタイプ
2.ギリシャ型・・・親指よりも第2指のほうが長いタイプ
3.クスエア型・・・親指、第2指場合によって第3指までがほぼ同じ長さのタイプ
それぞれのタイプの比率は、日本人はエジプト型が最も多く、次がギリシャ型で、この2つのタイプで大半を占めています。
歩き方は、かかとで着地して歩き始め、つま先に重心移動する訳ですが、足の親指が人差し指より長いと外反母趾になりやすい理由は、
かかとからつま先へ真直ぐに重心移動するとき、長い親指側に重心がかかり、親指だけで地面を蹴るような歩き方になるからです。
足の形は十代までに発達し、十代後半に完成していきます。
この段階でバランスの良い歩き方を覚え、正常に発達させていくことで大人の体へとバランスよく成長していくことができるのです。
子供のころに身についた悪い癖の歩き方が、成人したときに外反母趾に留まらず、足の変形や痛み、肩こり、腰痛、頭痛などの全身症状を引き起こすことになります。
成長期の子供の足は軟骨成分が多く、どうしても変形しやすい傾向があります。
子供のころからきちんと合う靴をはき、バランスのとれた姿勢や歩き方を心がけることが重要です。