子供が外反母趾になる要因とは・・・
成人した大人の女性以外にも、お母さんが子供さんと一緒にこられることがあります。
ご相談を受ける内容では「親指がまっすぐでない。外反母趾かもしれない」
「普段から足が痛いといっている」ということが多いです。
外反母趾は大人のみならず子供でも外反母趾になることがあります。
なぜ子供が外反母趾になってしまうのか。
親としても心配なことが多いと思います。
今回は「子供が外反母趾になる要因とは」をお伝えします。
子供が外反母趾になってしまう要因
子供は学校・遊び・スポーツ、勉強など活動することが多い中で、
外反母趾や内反小趾になると歩いたり、立っている時、動いている時は
痛みを我慢して行動することになります。
外反母趾は親がその原因を作っている可能性もあるかもしれません。
親からの体質遺伝
親の性格や体型などが子供に親のDNAが受け継がれるように、
親が外反母趾になると体質遺伝で子供が外反母趾になりやすい傾向があるともいわれています。
外反母趾になることは親の遺伝が全て影響しているわけではなく
生活環境、合う靴を履いていない、足の筋力不足などの理由もあります。
座る時間が増えて運動量が減った
スマホやゲームがあまり普及していない時子供は外で遊ぶことが多く、
動き回ったり走り回ったりすることが多かった時代がありました。
しかし情報化社会が加速するとゲームやスマホをする子供、習い事や塾へ行く子供も増え、
さらに最近では温暖化や犯罪などを避けるために在宅する時間が増え、
段々と外で遊ぶ子供が減っています。
子供時代に外で遊ぶことが減り、座る時間が増えているので足の筋力が衰え
さらに外反母趾になる足がかりになっているともいえます。
歩き方
わたしたちは自然に立って歩き始めると歩き方・立ち方・立ち振る舞いを子供の時に学ぶことはありません。しかし自然に間違った歩き方を続けると、足の筋力が衰えると同時に体調不良や肩こりや腰痛、猫背など他のカラダの部位に悪影響を及ぼす場合があります。
また健康だからといってウォーキングを増やし、間違った歩き方を継続すれば年齢を重ねていくたびにカラダの不調を増やすきっかけを作る可能性になります。
(間違った歩き方の特徴)
・ドンドンと足音が大きくドスドスと歩く
・膝をあげずに「すり足」のようにダラダラと歩く
・足裏全体でペタペタとハンコを押すように歩く
・足裏全体を使って歩く
子供の頃から正しい歩き方を知っておけば、外反母趾を未然に防ぐことができます。子供の姿勢
立っている時、歩いている時も背筋が伸びていない猫背気味な子供が多いのが現状です。
猫背気味な姿勢を続けていくと、間違った歩き方につながりそして他に体の不調を引き起こすことになります。
(猫背気味な最近の子供の特徴)
・ゲーム、スマホなどをやっている最中に顎を突き出し背中が丸くなっている
・机に座って勉強をしていても背中がピンと伸びず猫背気味。
そして足元はぶらぶらしたり足組をしている
・イライラしてすぐ怒る。短期気味
靴下
子供は家に帰ると靴下を脱いで裸足でいる光景があると思います。
子供は自分の足指が自由自在に動かすことができる裸足でいたいと思っているかもしれません。
親の心配、大人の考えから、
「裸足でいると清潔ではない」
「裸足でいるとケガをすることがあって危ない」など
日常生活裸足でいる機会を減らしていることはありませんか。
今の子供は裸足で遊ぶ機会が減り、靴下・靴を履いている時間が長時間となり、
足が固定された状態が続くと、土踏まずのアーチを保つ足底腱膜が退化し、
足の内側に力がかかっているので足のトラブルが増えてしまう恐れもあります。
家にいる時は何もはかず裸足でいることをおすすめします。
靴
靴は足先が狭いものでなく自分に合ったサイズ、フィット感のあるものが良いですが、
子供の成長に伴って大き目の靴を買ってしまうことや、見た目で靴を選んでしまうかもしれません。
成長期の子供は骨や関節が柔らかく硬い状態ではありません。
足の骨が固まっておらずゆるいままで不安定なのにサイズが合わない靴を履き続けると
外反母趾や内反母趾のトラブルが起こってしまう可能性があります。
まとめ
子供の足の骨は17歳~18歳頃に完成するといわれています。
それまでは成長期のため、関節・骨が固定されておらず柔らかい状態です。
合わない靴を履く、締め付けた靴や靴下を履く、そして運動不足で足の筋力が低下していることは
将来的に足のトラブルがより増えてしまうことになるかもしれません。
外反母趾にならない対策方法として親が子供と一緒に普段から正しい歩き方や姿勢を知り
子供に教え身に着けさせること、体を動かして足を鍛える、子供の足に合った靴を選ぶ、
なるべく家では裸足でいることが大切です。